Cartier Must Tank collector's guide|カルティエ マスト タンク ヴィンテージ コレクターズガイド

カルティエ マスト タンク コレクターズガイド|色・形・ウッドタンク

Cartier Must Tank collector's guide|カルティエ マスト タンク ヴィンテージ コレクターズガイド

カルティエのタンクは、1910年代の終わりから形を変えながら作られ続けている腕時計です。その中で、ヴィンテージで最初に手に取る人が多いのが「マスト タンク」です。おなじみのタンクの形はそのままで、文字盤の色の種類がとても豊富です。この記事では、ヴィンテージのマスト タンクを選ぶときに見ておきたい点を順に紹介します。ヴェルメイユのケース、文字盤、SMとLMの2つのサイズ、ムーブメント、そしてラッカー文字盤と「ウッドタンク」の見分け方です。

1977年、ヴェルメイユのタンク

Must de Cartier Tank vermeil caseback 925 ARGENT PLAQUE OR G 20M|カルティエ マスト タンク ヴェルメイユ 裏蓋刻印

マスト ドゥ カルティエのタンクが登場したのは1977年です。完成されたタンクのデザインを保ったまま、より手の届きやすい価格で出したことで、多くの人がタンクを身に着けるきっかけになりました。

ケースはヴェルメイユです。スターリングシルバー(銀925)の上に金メッキを施したものを指します。素材は裏蓋の刻印で確かめられます。写真の個体には、銀の品位を示す「925」と「ARGENT」、金メッキを示す「PLAQUE OR G 20M」の刻印があります。ケースの素材を知りたいときは、まず裏蓋を見るのがいちばん確実です。

色で選ぶ文字盤

Cartier Must Tank colour dials ivory black blue burgundy champagne mahogany|カルティエ マスト タンク 文字盤の色

マスト タンクには、数字が一つもない文字盤が多くあります。文字盤にあるのは「must de Cartier」のロゴとダブルCのマークだけなので、色がそのまま時計の印象になります。代表的な色は、アイボリー、ブラック、ブルー、ボルドー、シャンパン、マホガニーです。同じ金色のケースでも、文字盤の色によって雰囲気が大きく変わります。

これらの名前は文字盤の色を表したもので、石を使っているという意味ではありません。細かな粒が入った青い文字盤も、ラピスラズリではなく色付けされた文字盤です。

ローマ数字の文字盤

Cartier Must Tank Roman numeral dials|カルティエ マスト タンク ローマ数字文字盤

ローマ数字はタンクらしさを作る要素の一つで、マストのシリーズでもいくつもの配置があります。外周に沿って中心を向くように並べたもの、左右2列に縦に並べたもの、無地の中央を縁取るように数字を配置したものなどです。縁取りの色も、シルバーとブラック、レッドとゴールドといった組み合わせがあります。ケースの形は同じでも、数字の置き方で表情がまったく違って見えます。

中身は手巻きかクォーツか

Cartier Must Tank movement Cal. 78-1 hand-wound and quartz|カルティエ マスト タンク ムーブメント 手巻き クォーツ

ヴィンテージのマスト タンクには、機械式とクォーツの両方があります。手巻きではCal.78-1が多く使われています。クォーツはCal.90やCal.690などで、電池で動きます。どのキャリバーが正しいかはリファレンスと年代によって決まるので、ケースに合ったムーブメントが入っているかを確認することが大切です。

手巻きは毎日ゼンマイを巻く必要があり、定期的なオーバーホールも必要です。クォーツは数年ごとの電池交換で動き続けます。どちらも正統なマスト タンクなので、普段どう使いたいかで選ぶとよいと思います。

マスト以前のウッドタンク

Cartier wood Tank natural rosewood 1970s|カルティエ ウッドタンク ローズウッド 1970年代

ウッドタンクは、マストのシリーズが始まる前の1970年代に作られたモデルです。文字盤とケースの側面に天然のローズウッド(紫檀)が使われ、金メッキの枠とアプライドのローマ数字が組み合わされています。文字盤のロゴは「must de」のない「Cartier」だけです。本物の木なので木目は一本ずつ違い、同じ表情のものは二つとありません。

SMとLM、2つのサイズ

Cartier Must Tank SM and LM sizes|カルティエ マスト タンク SM LM サイズ比較

ヴィンテージのマスト タンクには主に2つのサイズがあります。SMは約20.5×28mm、LMは約23×30mmです(ケース幅×ラグからラグ、リューズ含まず)。SMは手首に小さくすっきり収まり、LMは少し幅が広い分、存在感があります。寸法はリファレンスによって少しずつ違うので、個体ごとの商品ページで確認してください。

木か、ラッカーか

Cartier Must Tank lacquer dial vs wood Tank|カルティエ マスト タンク ラッカー文字盤とウッドタンクの違い

ブラウンのマスト文字盤とウッドタンクは、写真では似て見えることがありますが、別の時計です。マストのブラウン文字盤はマホガニー調のラッカー仕上げで、ウッドタンクは文字盤とケースの側面に本物の木を使っています。

見分けるときは、色ではなく作りを見ます。ケースの側面の構造、表面に本物の木目があるかどうか、そして文字盤のロゴです。マストは「must de Cartier」、ウッドタンクは「Cartier」だけになっています。

当店のマスト タンク

当店では、点検と整備を済ませたヴィンテージのマスト タンクとウッドタンクを扱っています。現在の在庫はカルティエのページでご覧いただけます。表参道の店舗では実際に着けてお試しいただけます。