ROLEX Oyster Speedking Precision "Explorer Dial" 1950s
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保証期間(1年間)内に、通常の使用において時計のムーブメント(内部部品)に不具合や調整が必要になった場合、本保証に基づき無償で修理または調整いたします。
精度測定 +25s/d 235° 0.0ms
文字盤裏面点検済み(改変・改造痕なし)
1930年、世界恐慌によって世界経済が崩れ落ち、スイス時計産業もまた一変しました。第一次世界大戦の軍用時計で地歩を築いてきたロレックスがこの没落に出した答えは、今までにないデザインを生み出すことでした。デザイン部門を社内に抱え、使い手と同じ目線で何を望んでいるかをそのまま形にする。その手法が、斬新なデザインを次々と生んでいきました。
その帰結のひとつが、同じリファレンス構造を持ちながら異なるモデル名を与えられた一群です。ロイヤル、ファイヤーフライ、そしてスピードキング。ひとつの土台に複数の名を与えることで、製造コストを増やさずに選択肢を広げ、単一のモデルをコレクションへと変えたのです。
スピードキングはこの思想のまま三十年を歩みました。1930年代の3133、3121、3386などの3000番台から1940年代の4000番台、1950年代の5000番台へと移り、最終世代となる6000番台——6020、6021、6220、6221、6420、6426、6430、6431——を最後に、その歴史は幕を閉じます。
この一本は、その最終章に属するRef.6221です。6220の兄弟的存在であり、12時間スケールを彫金したフィクスベゼルを備えています。ボーイズサイズのロレックスにスケールベゼルという組み合わせは、ブランドの歴史のなかでもほとんど目にすることがありません。しかも彫金のラインは一線一線がほぼ磨かれないまま残っています。ケースはステンレススチール、リューズを除く直径29.5mm、ラグ間距離 36mm。小さいのではなく、編み上げられたプロポーションです。
文字盤は3・6・9のエクスプローラーダイヤル。1955年頃までのロレックスにしか存在しない、立体的な紋章を持ちます。3・6・9のアワーナンバーも、ソード型のアワーマーカーも、すべてがステップの段差を持つ立体デザインで、盤面に置かれるのではなく浮かび上がって見えます。長い年月を経て盤面は温かなアンバーに変容し、一部の印字は滋んでいますが、リダンのない100オリジナルコンディションです。
機械は、ロレックスのスーパーバランステンプ最終期となる Cal.710。手巻き、17石、毎時18,000振動、プレシジョンモデルとして2姿勢差調整が施されています。毎日リューズを巻くという所作が、腕の上の機構との距離を縮めてくれます。なお、リューズは交換されています。
ブレスレットはステンレスの米粒ブレス。純正ではありませんが、ケースの表情と年代感を損なわないものを選んで合わせています。手首周り18cmまで対応し、ラグ幅は17mmですのでストラップへの付け替えも可能です。
控えめで、無駄がなく、時代の空気をそのまま残している一本。彫金スケールベゼル、エクスプローラーダイヤル、スーパーバランス——この組み合わせは文献にもほとんど記録がなく、実物に出会う機会の極めて少ない一本です。
- 写真の腕のサイズは手首回り17cmです -
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