ROLEX 18K Yellow Gold Datejust "Thunderbird" White Dial 1970s
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今回ご紹介する一本は、ロレックスのデイトジャスト Ref.1625、通称「サンダーバード」である。回転式のターノグラフベゼルを備えたデイトジャストであり、その中でも今では市場からほとんど姿を消してしまった18金無垢の個体である。
その名の由来は、1953年5月25日にアリゾナ州ルーク空軍基地で産声を上げた、米空軍のアクロバット飛行チーム「サンダーバーズ」にある。同じ1953年、ロレックスは初めて回転ベゼルを備えたモデルRef.6202「ターノグラフ」を発表し、翌1954年にはその回転ベゼルをデイトジャストと組み合わせたRef.6309を世に送り出した。6200、6204、6205といった初期のサブマリーナ群に寄り添うようにして、このモデルは独自の存在価値を築いてきたと言えるだろう。
続くRef.6609では、チームのメンバーに向けて文字盤にサンダーバーズのエンブレムを描いた特別なシリーズが作られ、アメリカではこのモデルが「サンダーバード」の名で宣伝された。文字盤に"Thunderbird"の文字こそ無いものの、ここで初めてサンダーバードの伝説が時計の歴史に刻まれることとなったのである。
6309をファースト、6609をセカンドとするこの系譜は、3代目となるRef.1625で完全に独自の世界を創り上げたと言っても過言ではない。1625は1959年頃から1977年頃まで20年近くにわたって作られ、ムーブメントもCal.1560、1565から、ロレックス史上屈指の名機と謳われるCal.1570系の日付付きCal.1575へと受け継がれていった。デイトジャストというモデルを世界に広めた一本であることは確かである。後年、回転ベゼルのデイトジャストは「ターノグラフ」の名で復活を遂げるが、それはある意味、それまでのサンダーバードこそが本家ターノグラフであったことを明らかにしたのではないだろうか。
今回の一本は、あえてサンダーバードと呼ぼう。Ref.1625はスタンダードなデイトジャストでありながら、Cal.1575を搭載するデイトジャストの中でもずば抜けて人気の高いモデルである。このリファレンスはステンレスやコンビが中心であり、この個体のような18金無垢モデルは、今では市場でほとんど見かけることがない。ラグには18K、ジュビリーブレスレットのバックルには750の刻印が入る。光沢のあるホワイト文字盤は後期のタイプで、腐食はほとんど見られない。ケースには小傷と磨き痕があるものの、痩せは全く無い。
ターノグラフベゼルの刻みと18金の柔らかな輝きを腕に載せられる、最高の逸品である。
- 写真の腕のサイズは手首周り17cmです -
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